保険を学ぶ

比べてわかる保険のあれこれ

身近な事故に備えるための「自動車保険」

赤信号で横断歩道を渡ってきた小さな子どもと衝突 赤信号で横断歩道を渡ってきた小さな子どもと衝突!! ある日、あなたはマイカーでいつもの慣れた道を走行していました。とある公園の前に差し掛かった時、公園前の横断歩道には歩行者はおらず、また信号が青であることをちゃんと確認して直進しました。
しかしその時です!公園の入り口から小学校低学年ぐらいの小さな子どもがサッカーボールを追いかけて道路へ飛び出してきました。
子供に気付いたあなたは、あわてて急ブレーキを踏みましたが、あまりの急なことで避けきることができず、子どもに衝突してしまいました。

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    • それほどスピードは出ていなかったものの、子どもにとって車は大きな鉄の塊です。小さな体はぶつかった衝撃で、入院するほどのけがをしてしまいました。

      これは例えばの話ですが、実際にぶつかって事故を起こさなくても、歩行者が見えなかったり、自転車が急にすりぬけてきたり、似たような状況で“ヒヤっ!!”とする経験をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

      “まさか”こんなところから人が飛び出してくるとは思っていなかった!というのは日常生活でも現実に起こり得ることです。
      今回は、先に挙げた、歩道から赤信号で飛び出してきた子ども(歩行者)に衝突してしまったケースを例に、自動車保険について考えてみたいと思います。閉じる

事故を起こした責任

あなたは進行方向の信号が青であることを確認していました。しかし、突然子どもが飛び出してきことによって起こった衝突事故。
赤信号で飛び出す子どもが悪い!と思うかもしれません。しかし、子どもは判断力や危険を予測する能力が未熟で、一つのことに夢中になり、周りが見えなくなるという特性があることを理解しておく必要があります。
さらに、ドライバーには前方注意義務、適切なブレーキ操作の義務があるため、いくら信号無視であっても自動車側にも過失が あったとされるのです。自動車には「交通強者」としての責任が常に求められます。

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    • 今回のような事故の場合、一般的な過失割合でいうと、自動車:歩行者=30:70となります。しかしこの例のように、衝突した相手が小学校2〜3年生の児童であれば、弱者保護の観点から過失割合が自動車:歩行者=40:60となります。
      この事故によって小学生の子どもは30日間の入院をし、幸いにも後遺症はなかったですがその後も30日間の通院をしました。
      こういった場合、自動車側に対して、「損害賠償金」が請求されることになります。閉じる

例えばこの事件の場合、以下のような
損害賠償請求がされたとします。

  • 損害賠償金の合計金額
  • 329万円
  • 賠償金内訳
  • 入通院費(30日分)150万円
  • 入院雑費(2,000円×30日)6万円
  • 付添看護費(3,000円×30日)9万円
  • 通院付添費(3,000円×30日)9万円
  • 入通院交通費3万円
  • 衣料損傷費2万円
  • 慰謝料150万円
  • ※上記事例に記載されている金額・内訳等はポケットカードの調査による支払一例です。
  • ※保険商品により、保障内容や保険金額等の詳細はそれぞれ異なりますのでご注意ください。
    • 自賠責保険&任意保険もなし!
      ”恐怖の無保険状態”!!

      更新時期に来た任意保険を、ちょうど他の保険に乗り換えようと思っていたAさん。自賠責保険があるからちょっとの間だったらまあいいや、と思ってついうっかりしていたところで起こしてしまった人身事故。
      さらに自賠責保険の有効期限も切れていたため、いわゆる「無保険状態」。この場合、事故の損害賠償金はいったいどういうことになるのでしょうか?

      • 過失割合から算出される損害賠償金額は
      • 329万円×40%=131.6万円
      • 【自賠責保険からの支払い金額】0円
      • 【任意保険からの支払い金額】0円
      • 自己負担で支払わなければならない金額
      • 131.6万円

      Aさんの場合、あらゆる保険に未加入ということは事故で発生したすべての損害賠償は加害者側の自己負担となります。

      またAさんのような無保険での事故の場合、賠償金だけではすみません。自賠責保険の未加入は、1年以下の懲役または50万円以下の罰金が科せられ、違反点数は6点で即免停処分となります。
      自賠責証明書を持っていない場合も30万円以下の罰金です※。自賠責保険は任意保険のように「更新のご案内」は来ません。万が一のことを考えて、ドライバーの義務!として自分でしっかりと備えるしかありません。

      ※参照元:国土交通省自動車総合安全情報ホームページ

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    • 自賠責保険は最低限!
      任意保険なしの不十分な状態!!

      任意保険の更新手続きをうっかり忘れてしまったBさん。
      自賠責保険への加入は当然と思っていたものの、まさか自分が事故を起こすなんて、と油断していました。
      自賠責に入っているから安心!と思っていたBさんですが、実際に事故を起こしてしまった場合、どこまでの補償をしてもらえるものでしょうか?

      • 過失割合から算出される損害賠償金額は
      • 329万円×40%=131.6万円
      • 【自賠責保険からの支払い金額】120万円
      • 【任意保険からの支払い金額】0円
      • 自己負担で支払わなければならない金額
      • 11.6万円

      Bさんの場合、自賠責保険への加入はしていたため、事故での賠償金のうち、傷害保険での最高限度額120万円が支払われた残りの残額が自己負担となります。

      しかし保障されるのは相手(被害者)の受けた損害に対してのみであるため、加害者自身の車や相手の車の修理代、自分自身のケガの治療代などは支払われません。
      また、万が一被害者に重大な過失があった場合などには減額される可能性もあります。
      いずれにせよ、負担が減るといっても、この金額でも大きな出費になります。

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    • 万が一の運転リスクをしっかり意識。
      自分はもちろん、
      家族のことを思って備えた保険。

      Cさんはこれまで車で事故等を起こした経験などはありませんが、仕事やプライベートで車を運転する機会が多いことから、万が一事故を起こしてしまった時のことを考え、事故を起こしてしまった時の相手だけではなく、運転している自分や同乗しているかもしれない家族のことも考えて保険に入っていました。
      保険の更新時期もしっかりとチェックしておき、最近の更新時期に合わせていくつかの保険を比較して他へ乗り換えたばかりでした。

      Cさんのように、
      しっかりと保険に加入していれば

      • 過失割合から算出される損害賠償金額は
      • 329万円×40%=131.6万円
      • 【自賠責保険からの支払い金額】120万円
      • 【任意保険からの支払い金額】11.6万円
      • 自己負担で支払わなければならない金額
      • 0
      • 保険について家族で
        しっかり話していたので、
        万が一のことが起こっても
        最小限の負担に。

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ついうっかりでは済まされない交通事故!正しい保険はあなたと相手を守るための備えです。

必要なのは事故だけの補償にとどまらない

AさんやBさんのような、「ついうっかり」が招いた大きな悲劇…。
自動車で事故を起こした際、被害者に重い後遺症が残ったり、万が一死亡してしまった場合には、何億円という損害賠償金が課せられてしまうこともあります。
一般的なサラリーマンには支払いきれない額ですし、今後の人生を棒に振ってしまう、という可能性も十分に考えられます。

さらにこの例での自動車事故は、あなたが加害者として起こった場合であって、逆に事故の被害者になるという可能性もあります。
万が一加害者が任意保険に未加入であった場合、過失割合によって、加害者側から支払われる保険金ではカバーしきれなかった場合など、自己負担が発生する場合も考えられます。
そのような状況になったらどうしますか?

そう考えると、自分自身のための保険にしっかりと加入し、万一の場合に安心して治療や生活ができる補償を備えている保険に加入することも考えておいたほうがいいと思いませんか?

ポケットカードからの
ワンポイントアドバイス!!

point任意保険への加入はドライバーにとって常識です。
ただ現実には、任意保険へ未加入の車もあれば、無保険の車も走っています。
そんな無責任なドライバーのせいであなたの大切なご家族が事故にあうなんて考えたくありませんよね。
今回の場合であれば、今ご加入されている自動車保険にご自分やご家族、また同乗者が死傷したときにも、過失の割合を問わず保険金額を限度に保険金が支払われる「人身傷害補償」があるかもポイントになってきます。
まずは車を何の用途で、だれが使っているか、そしてどんな事故に備えておく必要があるかをよく考えましょう。

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